TATEISI PRIZE TATEISI SCIENCE AND TECHNOLOGY FOUNDATION

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石黒 浩

第6回(2020年度)特別賞

石黒 浩

大阪大学大学院 基礎工学研究科
教授

授賞表題
人と関わるロボットメディアの研究開発

● 受賞者の業績

受賞者は、コンピュータやスマートフォンに続く、新しい情報メディアとして、人と関わるロボット(通称:コミュニケーションロボット)の研究開発に、世界に先駆けて取り組んできた。人間は、人間を認識し人間と関わるための脳機能を持つ。それ故、人間に似たロボットは、より人間に親和的なメディアになる可能性がある。このことを、受賞者は人間に酷似したロボット(通称:アンドロイド)を始めとした、多様な人と関わるロボットを独自に開発しながら、実社会での実証実験等を通して、技術的、認知科学的に実証してきた。そして、ヒューマンロボットインターラクションと呼ばれる研究領域を創成し、世界の研究を先導してきた。具体的な業績として、2000年に人と関わる機能を備えたロボットらしい見かけを持つ「ロボビー」を開発し、人とロボットの関わりを研究する先駆的な研究として注目された。2005年には、愛知万博で人間をモデルにしたアンドロイドを国内外に発表し、世界的な注目を集めた。そして、2006年には自らのアンドロイドである「ジェミノイド」を発表し、再び世界的な注目を集めた。また、アンドロイド研究を通して得られた知見を基に、人間の見かけとしてのミニマルデザインを持つ、高齢者用対話ロボット「テレノイド」を開発した。このような研究開発の成果により、招待講演はこの5年間で200件を超え、メディア掲載はこの5年間で500件を超える。

● 記念講演概要

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※所属・職名は受賞当時