TATEISI PRIZE TATEISI SCIENCE AND TECHNOLOGY FOUNDATION

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横矢 直和

第6回(2020年度)功績賞

横矢 直和

奈良先端科学技術大学院大学
学長

授賞表題
時空を超える複合現実メディアへの挑戦~リアルとバーチャルの融合~

● 受賞者の業績

近年、現実世界と仮想世界を融合した複合現実(Mixed Reality、以下MR)や拡張現実(Augmented Reality、以下AR)という技術は、マスメディアで日常的に紹介されるだけでなく、スマートフォン・アプリとしても身近なものになっている。受賞者は、これら技術の黎明期であった1990年代から当該分野の研究に取り組み、新領域を切り拓いてきた。ARに関しては、主として現実世界と仮想世界の位置合わせという基本問題に取り組み、カメラ映像からの特徴点の実時間検出・追跡に基づくカメラの位置・姿勢推定アルゴリズムを開発し、ARの屋外利用への道を拓いた。また現実世界の仮想化(Augmented Virtuality、以下AV)に関して、遠隔地にあたかも実際に居るかのような感覚を提示するテレプレゼンスについて全方位カメラを用いる方式を世界に先駆けて提案するとともに、ARと組み合わせた拡張テレプレゼンスの概念を提唱した。これらは時空を超える複合現実メディア(タイムマシンと千里眼)実現に向けた挑戦であり、現在の仮想現実市場の隆盛に寄与するものである。これらの技術をもとに、「バーチャル平城京」を開発し、大規模イベントを成功させた。 また、大学という教育研究機関のおいて数多くの修士・博士を輩出し、その多くは大学、民間研究機関や産業界で活躍し、AR・MR分野全体の研究開発レベルを引き上げた。なお受賞者は、1994年に当財団から「画像理解のための並列協調型アルゴリズムの研究」の課題で助成をうけ、その成果も本研究活動の充実と発展に寄与した。

● 記念講演概要

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※所属・職名は受賞当時