TATEISI PRIZE TATEISI SCIENCE AND TECHNOLOGY FOUNDATION

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下山 勲

第2回(2012年度)功績賞

下山 勲

東京大学大学院 情報理工学系研究科
教授

授賞表題
人を支援するロボットとその要素の研究に多大なる貢献

● 受賞者の業績

受賞者は、ロボットに関して要素となるデバイスから全体の制御に至るまで総合的な研究業績を挙げ、近年はロボット技術(RT)と情報技術(IT)を融合したIRT技術を用いて、少子高齢社会に対応した生活支援ロボットを開発することで人間と機械の調和の促進に貢献した。
生活支援ロボットとは日常生活で人の手助けをして、介護や家事を肩代わりするもので、少子高齢社会において高齢者などの生活の質の向上に役立つことを目指している。人と調和して働くロボットには、外界の様子を人と同程度に認識することが要求される。受賞者はマイクロマシンの技術を使った触覚センサや可変焦点レンズなどのセンサを創出し、例えば台所で皿洗いを助けることができるロボットを実現した。さらにロボットを家庭に入れるには、安全性や信頼性を高める技術だけでなく、社会的受容も大切であることを認識し、保険や社会システムの改革についても社会科学者と共同で研究を進めている。これらの成果は、世界的に高く評価され、学会のみならず政策担当者や企業からも注目を集めている。
なお、1993年に当財団から「人工神経による昆虫の行動の解明と制御」の研究課題で助成を受け、その成果も本研究活動の充実と発展に寄与した。

● 記念講演概要

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※所属・職名は受賞当時