TATEISI PRIZE TATEISI SCIENCE AND TECHNOLOGY FOUNDATION

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都甲 潔

第1回(2010年度)功績賞

都甲 潔

九州大学大学院 システム情報科学研究院
主幹教授・研究院長

授賞表題
生体を模倣した感性バイオセンサの研究開発と実用化

● 受賞者の業績

受賞者は、「味を測る」という概念を提案し、ナノバイオテクノロジーとエレクトロニクスを融合し、生物と似たメカニズムで食品の味を直接測る装置(味覚センサ)を世界で初めて開発することに成功した。
この味覚センサおよび味認識装置は、これまでに大学や公的研究機関、食品・飲料メーカー、医薬品メーカーなどに200台以上の導入実績があり、マーケティング、新製品開発、品質管理・保証など幅広い分野で活用されている。生体を模倣した感性バイオセンサとして、人間の感覚により近いセンサを実現したことは、まさに人間と機械の調和を促進するものである。
受賞者は、過去25年にわたり、「人の幸せを強く意識した技術開発を」というスローガンのもと、一貫して生体に学び生体を模倣する技術革新を推進し、デバイスの開発に結び付けてきた。特に、味覚と嗅覚という化学感性を再現,数値化,定量化する感性バイオセンサの研究・開発を通じて、これまで未踏の地であった味覚と嗅覚の世界に、客観的なものさしを持ち込むことに成功するだけでなく、ビジネス面での成功例としても注目を集めている。
なお、1993年に当財団から「味覚・嗅覚系を模したマルチチャネル脂質膜型の生物化学感覚認識システムの開発」の研究課題で助成を受け、その成果も本研究活動の充実と発展に寄与した。

● 記念講演概要

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